" History in relief "
様々なアーティストやブランドのコレクションのスタイリングなどを手掛け、雑誌や広告など様々なメディアで活躍するスタイリスト〈渡辺康裕〉。
MINEDENIMのディレクター野口強と公私共に親交が深く、古い付き合いでもあります。
今回、渡辺康裕氏と共に渡辺氏のこだわりが詰まったMINEDENIMのカプセルコレクションを新たにローンチいたしました。
渡辺氏が約4年に渡り愛用し続けている〈WTNB. Wide Work PS RGD〉のリアルな経年変化にインスパイアを受けたデザインに落とし込みました。
リジッドから穿き続けて出た本物の色落ちやアタリを、高い加工技術を誇る加工職人が手作業により一点一点、USED加工を施し再現しました。
ローンチに伴い渡辺氏にインタビュー形式で自身のキャリアやファッション観について詳しく語っていただきました。
また実際に〈WTNB. Wide Work PS〉を使用したスタイリングを組んでいただき、着用する際に気を付けるポイントなどを解説いただきましたので是非ご覧ください。
スタイリストになられたのはいつ頃ですか?
渡辺康裕氏(以下渡辺) _1995年の大学4年生の時に、2年くらいアシスタントをして独立したから、アシスタント含めるとちょうど30年になるね。
動機は普通に洋服が大好きってところで。メンズファッションは男だからなんとなくわかるんだけどレディースは勉強しないといけなかったからレディース畑で結構アシスタント生活は過ごしたね。それこそELLE JAPANの専属アシスタントみたいなこともやったし。
写真に対して表現できるっていうのがスタイリストの面白いところだなって思ってます。
当時刺激を受けたものはなんですか?
渡辺 _当時ロンドンがすごく盛り上がっていたから97年ぐらいから自分のキャリアがスタートするんだけど、ちょっと仕事もらって少し蓄えができたらよくロンドンに遊びに行っていて、テンダーロインをやっていた辺見馨さんがロンドンにいながら、太いリーバイスの36インチとか38インチをアメリカンな感じで穿いていてだけど上はタイトなライダースを合わせていて洒落てるな〜と思ってて、それがすごくかっこよかったのを覚えています。そこで男はジーパンだなっていう風に思うようになりました。その時もやっぱりみんなリジッドデニムだったんだよね。
今までのカプセルコレクションを振り返ると、ネイビーを基調としたアイテムが多いのですが元々どういった経緯でネイビーを着だしたんですか?
渡辺 _(僕は)黒が似合わないんだよね。
もちろんコートとかで着る時はあるんだけど、黒のレザーに関しては一回も着たことなくて。ネイビーって僕の中では上品なカラーっていうか。ネイビーの中でも濃紺が好きなのよ。裏方っちゃ裏方なんで同じものを着て楽しむのも全然良いじゃんと思って、
でもちょっと品よく見えて、清潔感があって綺麗に見えるワントーンでいくのが丁度良くて。
これまでにMINEDENIMが渡辺氏と共作してきたコレクション。いずれも渡辺氏のこだわりが詰まった逸品。
〈WTNB. Tapered RGD〉
〈WTNB. Wide Work PS RGD〉
〈WTNB. Wide Tapered Work PS〉
今回のアイテムは渡辺さんが普段から愛用されている〈WTNB. Wide Work PS RGD〉の
経年変化がすごく魅力的で、そちらをこだわりのUSED加工によって再現させていただきました。
〈WTNB. Wide Work PS RGD〉を穿く時のポイントはありますか?
渡辺 _ポイントはロールアップかな。僕ロールアップが好きなんですよ。
だいたい折り返しの縫いしろと裏地が1cmから1.5cm出てるくらいが靴と良い繋ぎ役になるというか、クッションさせた時の裾の溜まり具合がロールアップしている方が好みで。
靴が白でも黒でも裾に裏地の薄い色が入ることによってコントラストが生まれるっていうか。今回の商品はそこまで忠実に再現してくれているよね。
それとロールアップして耳(セルヴィッジ)がある方が単純にかっこいいんだよねなんか。
ちなみに僕は身長175cmで32インチを穿いています。
デニムのお手入れの仕方はどうされていますか?
渡辺 _基本ドライクリーニングしてます。
一番最初穿く前に水を通すのもそれはそれでアリなんだけど、自分の場合は基本的にリジッドはなるべく1年くらいは洗わないです。その状態で1年後ドライクリーニングを出すとほんのり良い感じのヒゲが出てくるんだよね。その後からは水洗いをし始めます。
そして今回、実際に渡辺さんにスタイリングを組んでいただきました。
こちらのスタイリングのポイントを伺っても良いですか?
渡辺 _さっきも言った通りオールワントーンが好みなのでトップスには薄い色味のインディゴシャツをセレクトしました。このトップスとパンツの色のコントラストは個人的にも好きですね。
あとは太いパンツの場合はパンツを主役にした着こなしの方が僕は決まると思っているのでそのためにはトップスのシャツをタックインすることで目立たせるのが良いかなって思います。
足元に関しては、僕はあまりガチャガチャ色を使うのが好きじゃないので
シンプルなスニーカーだったりとか、スエードのブーツも全然良いと思うよ。
全体の色味のトーンは同じにしたいね。
今回のスタイリングに使用したアイテムはこちら
TOPS:502 Western SH USD〈size2〉
BOTTOMS:WTNB. Wide Work PS 〈30inch〉
SHOES:Suede Leather Side Gore Boots〈size41〉
(model 173cm 55kg)
〈WTNB. Wide Work PS〉は現在MINED,MINEDENIM ONLINESTOREにて絶賛発売中です。
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渡辺康裕
多くのアーティスト、ファッションshow、広告などで活動。
年2回のパリコレメンズも欠かさずチェック。
https://www.instagram.com/stylistwatanabeyasuhiro/